【全員に聞いてみた!】本、どこから読む?

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同じ1つの物事も、6人いれば6つの感想が生まれます。
しょうもないことからどうしても気になることまで、メンバー6つの視点でひとこと述べる。
ただそれだけの企画です。
今回のお題は立ち読みするとき「本はどうチェックしてる?」です。
本屋さんで「この本買おうかな、どうしようかな」と思っているとき、
あなたはどこから見ていますか?
まず、カバーですよね? その後オビ? ソデのプロフィール紹介は見ますか? あっ、奥付ですか?
目次? 思い切って真ん中から?
実はこれ、編集者の性格によって
つくる本のカバーに何をいれるかが変わってくるんじゃないかと思うんです。
目次が気になる人は目次が長くなりがちだったり、
著者のプロフィールが気になる人は、プロフィールをとにかく読みやすくしたり。
他の人の立ち読みの仕方を見て、
「こんな人いるのか」と本を買うとき&本づくりの参考になるかも!?

中野

トップバッターは中野です。
まず本屋で、カバーを見て惹かれたら、真ん中の方をパラパラ見ます。
見出しを見て、もし太字強調されている部分などがあったらそこを見ます。
そこで面白そうだったら、表3のソデにあるプロフィールを見て著者のチェックをします。
目次を見て内容をチェックし、この時点で買うか買わないかを決めます。
最後に奥付を見ます。
奥付を見て「第3刷」などとなっていたら「売れてるんだな」とより買う気持ちが強くなります。
そういえば、表2のソデと表4の裏表紙は見てないですね……。
だから、私のカバーはカバーのオモテだけで全部が完結しがちなのかも、と思いました。

池田

わたしが買う本は、ほぼ「小説」のみです。
小説は年に200〜300冊くらい読みますが、ほかのものはぜんっぜん読みません。
なので、わたしが見るのはまず「著者」。好きな作家さんのものは、ほぼ無条件で買います。

知らない作家さんなら、次に見るのは「シチュエーション」。
レストランとかカフェとか、食べ物屋さんを舞台にしてる作品が好きなので、そういうのはかなりの確率で買います。
このあいだは、装丁家さんをテーマにした小説があって、気になるとついつい買ってしまいます。

そのあと見るのは、「賞」とか「●万部突破!」とかの、”売れてます情報”。

そして、「中身」かなー。
この辺でようやくパラパラめくります。

仕事の本作りでは「はじめににこだわれ!」とか「見出しが命だ」とか「目次で編集者の力量が出る」とかよく言われますが、わたしはいっさい見ません。(ビジネス書や実用書をよむときも、じつは見出しは飛ばして読んでます…)

でもそのぶん、はじめにの前に「イントロ」を入れるようにしてます。
長い文章は入れずに、数行だけ。一目でわかるような言葉を入れます。
その数行で「買わねば!」と思ってもらえるようにしたいなー、と思ってます。

戸田

私も池田さんと同じく、贔屓の作家さんの本は無条件に買います。

本屋さんをブラブラしているときは…まず見るのはカバーのタイトル&デザイン。そして真ん中からバーっと見ます。
「あ、面白そうだぞ」と思ったら目次へ。ここで購入するか判断します。

「買い!」になったらまずは、装丁デザイナー・イラストレーターさんの名前を確認。ググります。サイトを持っていて、かつ制作実績が素敵なクリエイターさんだったらブクマ。

著者さん情報をチラっとみた後、電子書籍で売っていないかチェックして、電子または本屋さんのレジへ行きます。

米玉利

私が購入する本もるり子さんとえみりー同様「小説」になります。
書店に行き、平置きされてるものをバーっと表紙だけを見て気になったカバーをまず手に取ります。
タイトルのフォントだったり、写真だったり、イラストだったり、色味だったり。
(好きな作家さんの新作の場合、やはり私も無条件に手にしています)
とにかく「あっ」と思ったものを片っ端から手にしてまずはカバーをじっと見ます。
その後くるりと裏返してあらすじを読んで、気になればページをペラペラと。
その際、文字の大きさや、改行や全体的なバランスを見ます。
(文字が大きすぎたり、空白が多い本があまり好きではないので開いた瞬間に文字が大きいとすぐに閉じてしまう癖が、、、)
そこでなんとなくの世界観(会話の仕方だったり、表現方法だったり)を見て購入するかどうかが決まります。
それでも購入に迷うと帯を見返したりも。

私の場合、最初から順番どおりに見ていきます。
これは小説でもエッセイでもヴィジュアル本でも同じです。

装丁→ソデコピー→前書き→目次をざっと見て目に留まったページに移動。そのページがおもしろかったら、ほかのページもパラパラ読みます。
目次を見てあまりひっかかるものがなかったら、全体をとりあえずパラパラーッと物理的に流して、奥付を見ます。奥付めっちゃ見ます。
で、ひっくり返して値段見て、「安いな」「高いな」「妥当だな」と考えて、本を置きます(そのまま買うこともあります)。

本の「部位」についてですが、ソデや表4帯の「隠れコピー」にグッと来ることが多いです。
だから自分でも、この部位を考えるのは楽しみのひとつ。
こう言っちゃ何ですが、最初に目につく場所ではないので、表1帯よりも売れ行きに対する責任が弱いからかもしれません。
でも、「この本欲しいな」と思う気持ちに、そっと背中を押す役割を担っている場所な気がして、案外大事だなーと思って考えてます。

宮崎

ラストは宮崎です!
んーー。みんな真面目だなあ。
わたしは、手に取るジャンルはいろいろなんですが、どこから見るかというと、
ずばり「真ん中」のページから目を通します。

始めのほうは、著者も編集者も気合が入っているので面白くて当然。
だから真ん中のほうをちょこっと読んで面白そうだったら、期待値がググッと上がります。
それで全体をザザッと読んでっていうか、眺めて、

・今までに見たことない情報、どこかあたらしさが漂うサムシング

を感じとれたら購入するかも。
あー、こういう感じの本読んだことあるな…と感じたら棚に戻します。

「◯部突破!」「 〜〜に支持されています! 」「〇〇氏推薦!」
などのコピーはほとんど気にしたことないかも。
「ほんとに??」って思ってしまうんですよね(笑)

みんなの声を聞いて思ったのが、
「あんなに苦労して編集者がつくってるカバーまわり、
全員がそんなに読んでない」という事実でした。
しかし、見ている部分は十人十色。
そこはそれ、どこかがだれかの心にささることを信じて
つくっていくことにします!

この記事を書いた人

中野亜海
編集者
愛媛県出身。読んだ人が「きゃー! やりたーい!」となる本をつくりたいと思っています。メイクから世界遺産まで何でもつくってます。趣味は三味線と江戸時代。尊敬する人は保科正之。