おいしそうな食べ物写真を撮るコツ、おしえて!

Category: まなぶ Processed with VSCO with c1 preset

写真がうまくなりたい!
かわいい食べ物写真をアップしたい!!
インスタばえする写真を撮りたい!

そんな願いをかなえる今回の記事は
写真ベタのメンバー、ももこが
プロカメラマンのメンバー、たまりんに
おいしそうな食べ物写真を撮るコツを聞いちゃいます!

こんにちは、るりこです。
みなさん、この記事を覚えていますでしょうか?
ホワイトデーにほしいものを、メンバーがそれぞれ書いた記事です。

じつはこの記事の中のこの写真が、一部で大変話題になったのです。
バーン!
image

これは、メンバーのももこが撮った、千疋屋のフルーツサンドの写真です。

この写真を見たとある有名デザイナーさんにはこんなことを言われ、
tamishop

普段は優しいメンバーのみんなも
「盗撮……?」
「残り物っぽく見える」
「いちごしかわからない」
「どれが主役かわかんない」
「キャプションに言い訳しかない」
とまで言う始末……。

でもね、ももこだって悩んでるんですよ。
会社のブログにこんなことを書いてたのを見つけました。

(以下、ももこのブログより)
momokoblog1

(たしかに……)
まだブログはつづきます。

momokoblog2

(えーっと、これは、片づけられない人のデスクかな?)

momokoblog3

(あっ、あの写真だ!!!)
わざわざ、出してもらってたんだね…
盗撮じゃなかったんだ……

でも、大丈夫!
だって、「本日、校了!」のメンバーには、プロカメラマンのたまりんがいるんだもん!
きっと、写真をうまく撮るコツを教えてもらえるはず!
さっそく、ももこと一緒に、たまりんのところに行ってきます!
おしえて、たまりーーーん!

るりこ

さっそくだけど、ももちゃんはこの写真についてはどう思っているの?

ももこ

うーん……なんか、思ってたのと違うんだよね……(暗い顔)

るりこ

えっ、見ながら撮ってたんだよね?

ももこ

うん、そうなんだけどさー、頭の中のイメージと違う風に撮れちゃうんだよ~!

るりこ

それは分かる気がする。見えてる図は、もっとおいしそうなんだよね!

ももこ

そうなの!

るりこ

プロカメラマンたまりん、この写真の悪いところってどこですか?

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この写真の悪いところって……?

たまりん

(あらためて写真を見て絶句しつつ)
えーっと……ひと言でいえば、「何を伝えたいのか、よくわからない写真だ」ってことですかね。

ももこ

えっ、何を伝えたいのか……?

たまりん

食べ物をおいしそうに撮るには、どの「おいしそうポイント」を撮るかを決めることが大事なんです。
ももこさんの写真は、ポイントがしぼれていないような気がします。

ももこ

えっ?
このフルーツサンドには、そもそも、どんな「おいしそうポイント」があるの?
何にも分からないから、「なにから伝えればいいのか」(©小田和正)ですよ!

たまりん

「おいしそうポイント」っていうのは、たとえば
1,ジューシーさ
2,照り
3,高さとかかたち
です。
これがしっかり分かる写真にしたいです。
だから、撮りたい料理の中に、このどれがあるかを見極めて、それを中心に撮るようにしたらどうですかね?

ももこ

なるほど!!!!
たまりんすごい! わかりやすい!
たしかにこの写真は、ジューシーさがまったくわかんないね……。
ほかのみんなにも「高いフルーツを使っている千疋屋にあやまれ」って言われたし……(どんより)

たまりん

ももこさん! 落ち込まないで!
この「おいしそうポイント」は、写真のどこを中心にするか、ということです。
つまり、「どこにピントを合わせるか?」と言ってもいい。

ももこ

これはフルーツサンドだから、「フルーツのジューシーさ」が大事なんだよね。
ってことは、フルーツを中心にもってくればいいってこと?
たしかに前の写真は、フルーツにぜんぜんピントが合ってないね……

たまりん

この写真でいちばん目立ってるのは、もはやフルーツサンドではない、ステンレスの棚ですからね……。
いろんなものが入り込み過ぎちゃってるから、フルーツを中心にするといいと思います。
ふたつめに気をつけるべきは、「情報」です。

ももこ

情報?

たまりん

写真を見ている人が、「こんな味だろう」と想像できるからこそ、「おいしそう!」っていう気持ちになるんだと思うんです。
だから、「こんな味だろう」と想像するためのヒントを写真に入れておくといいんです。

ももこ

ヒント……?

たまりん

たとえば、フルーツサンドイッチには、パンと果物とクリームがありますよね。
パンがどんな形をしているか、パンの厚みはどのくらいか、中に入っているフルーツはなにか、クリームはなめらかか、クリームの量はどのくらいか、サンドイッチの数はどのくらいか……
こんなふうに、情報数が多いほうが味が想像しやすいから、「おいしそう!」と思ってもらいやすいんです。

ももこ

そっかーーーー!!!!!
たしかに、この写真じゃ、どんな味なのかまったくわからないね……。

たまりん

あと、やっぱり致命的なのは、ピントが合ってないことと、明るさが足りないことです。
これは何を撮るにしてもすごく重要なことなので、絶対おさえておきましょう。

ももこ

ピントってどうやってあわせるの?

たまりん

えっ、そこから……?
これはipadで撮ってるんですよね? バキバキの。そしたら、撮りたいものをタップすればいいんです。

ももこ

撮りたいものって、フルーツサンドだよ。

たまりん

そりゃそうですよ(笑)
その中でも、特に撮りたいものです。
さっきフルーツが「おいしそうポイント」だって決めましたよね。
だから、フルーツの中でもとくにおいしそうないちごのところをタップするとか。

きょうは改めて千疋屋のフルーツサンドを買ってきたんで、練習してみましょう!

ももこ

気をつけるのは①「おいしそうポイント」と、②情報量、③ピントね……
やってみます!

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写真を撮るももこ

るりこ

撮れた-? 見せて見せて!

ももこ

どうだー!
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ももこ、勉強後の1枚目!

るりこ

めっちゃうまくなってる!!!!

たまりん

うん、うまくなってますね!
でも……どうしました? この余白。

ももこ

ぜんぶ写そうとするとさ、余白できちゃうんだよー。

たまりん

余白を活かしたおしゃれな写真っていうのももちろんあるんですけど……
でも、うまく余白を作れないとか、背景がおしゃれじゃないとか、余計なものが映り込んじゃうときには、できるだけ寄って撮る方がうまくいきますよ。
お店で撮ろうとするとき、おしぼりとか、ペーパーナプキンとか、食欲を落とすようなものが写っちゃう時も、できるだけどけるか、寄っちゃうことをオススメします。

ももこ

寄るのね…なるほど。
(もう一度撮って)これでどうだ!
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ももこ、寄って2枚目!

たまりん

いいですね!
でも、最初っから思ってたんすけど、ここには、「おいしい」を邪魔する余計なものが写ってませんか?
……フタですよ! なんでフタ入れた?

ももこ

ほんまやな……

たまりん

フタ取って、もう一回撮ってみてください!

ももこ

momoko4

ももこ、渾身の3枚目!

るりこ

ちょーおいしそうじゃん!!!!!!
前と大違いだよ!!!!

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前の写真……。

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練習後の写真!

ももこ

ほんまや……

たまりん

パンの厚さも、パンが三角だってことも、フルーツの大きさも種類も、これならわかりますね。

るりこ

すごい!!!
ももちゃん、これで写真上手じゃん!!!!

ポイントを改めておさらいすると、
①「おいしそうポイント」を決める
②味を想像できる情報をたくさん入れる
③ピントをしっかりあわせる(メインのものをタップする)
④余白は作りすぎない
⑤余計なものが映り込むくらいなら寄る

ですね。これだけで、写真上手になれるんだ~!

せっかくだから、たまりんさんのお手本写真も撮ってみてほしいです~!
たまりんさんが撮るとどうなるの?

たまりん

せっかくなので、もっとインスタ映えするテクも紹介しますね。
まずは、100均で買えるような白いお皿と布を用意して……サンドイッチを白いお皿に移します。
少しお皿の余白をだしたいので、6つは多いかな。3つだけのせますね。
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ももこ

白いお皿がいちばんおいしそうに写るんですか?

たまりん

白や淡いクリーム色のお皿は、のせた料理が際立つので、主役になりやすいんです。
だから今回は、白にしてみました。
あと、背景がかわいくなるので、布が1枚あると便利ですよ。
布はしわができないように、テープで留めたりすると、よりクオリティが上がります!

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ももこ

こういう布はどこで買ったらいいの?

たまりん

最近は、100均とかにも可愛い布とかトレイがあるんで、まずはそこで無難な柄のもの…たとえばストライプとかを買うといいと思いますよ。
これはナチュラルキッチンってお店で買いました。
よし、撮ってみます!
momoko7

たまりん、1枚目からさすがのクオリティ!

ももこ

おしゃれーーーーーー!!!!
おいしそう!

たまりん

あと、インスタでいいねを集めるなら、ま俯瞰で撮るのもはやってます。
ま俯瞰っていうのは、真上から撮ることですね。例えばこんな感じ。
momoko8

いま流行の俯瞰写真。

ももこ

よく見る!おしゃれ~!!!
あと、加工ってどうしたらいいの?まだわたしにはちょっと早いけど……

たまりん

おすすめアプリは「VSCO」ですね~。もしも暗いところで撮ったりしても、明るくできたりと色を調整できたり、便利です。
でも、インスタの調整機能でもじゅうぶんですよ。

ももこ

どこをどう調整したらおいしそうになるかすら、わかんないんだけど……

たまりん

たしかにそうですよね。
インスタにあげる料理写真なら、だいたい2つ調整すればいいと思います。
ひとつめは「明るさ」を足すこと。一般的なお店はあまりライトが明るくないので、明るさを調節します。
ふたつめは「彩度」を足す。これをすると色があざやかになるので、ジューシーさとか照りがわかりやすくなります。

ももこ

すごい!!!!
さっそくやってみる!!!!
たまりん、今日はありがとう~!

たまりん

いえいえ! こんどからはフタとるの忘れないでくださいね!

プロカメラマンの教える簡単料理写真講座、いかがでしたか?
①「おいしそうポイント」を決める
②味を想像できる情報をたくさん入れる
③ピントをしっかりあわせる(メインのものをタップする)
④余白は作りすぎない
このポイントを守るだけで料理写真がうまくなれます~!

インスタの加工では、
①「明るさ」②彩度をちょっとだけ上げてみましょう〜!

この記事を書いた人

池田るり子
編集者
栃木県出身。甘いもの大好き編集者。趣味は走ることと歌うこと。これからは、小説をたくさんつくりたいなと思っています。

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