少ない具材とウチにある調味料で、帰って10分でできる料理。
それが、「鍋」!洗いモノも少ないから、忙しい人にはぴったり。
野菜もたっぷりとれる! しかも、安い!
一人暮らしにも、帰宅時間がバラバラのご家族にも便利な料理です。けれど、鍋料理はどうしてもワンパターンになりがち。
「水炊きかキムチ鍋ばっかりになっちゃう」
「市販のスープを使っていると、飽きた……」もっと簡単に、バリエーションのある鍋料理ができれば毎日でも鍋にしたいのに!(私もしたいよ!)
そんなみなさんのために、人気料理家の小田真規子先生が、簡単&絶品な小鍋レシピを紹介する本をつくってくれました。
その名も『まいにち小鍋』。このたび、「本日、校了!」メンバーのデザイナー・戸田江美が、この本のイラストを担当しました!
オール世代に向けたゆるい小鍋生活マンガや、色鉛筆でせっせと描いた挿絵などが掲載されています。
イラストを描かせていただくからには、小鍋づくりを実践せねば!
ということで、小田先生のレシピで小鍋生活をはじめた私。
「やっべ、息を吸って吐いたらできてた!」ってくらい、あっという間にめっちゃおいしいご飯が、こんなに少ない材料でできることに驚きでした……というわけで、戸田の「小鍋日記」をどうぞ! レシピもご紹介しちゃいます!
pm23:45
やっと仕事終わった……!
お腹すいたけどこの時間だし……ヘルシーで満腹感を得られるごはん食べたい……コンビニ飯はもたれるからイヤ……
でも手間かかる料理はしたくない……
そんな時には!
『まいにち小鍋』!ばーん!
持ち歩きやすいサイズだから電車の中でパラパラ読むのにちょうどいいんです。持ち歩きたくない人には、電子書籍もあるし。
今日は洋風なものが食べたい気分。「アクアパッザ風鍋」にしようかな。
『まいにち小鍋』は定番鍋はもちろん、「ちょっと変わってるけどおいしそう!」なレシピも載っているから、発見があってワクワクします。
pm24:00
電車の中でレシピを決めたので、駅前のコンビニで材料購入。と言っても買ったのはサバ缶だけ。
おうちにミニトマト、ニンニク、オリーブ油はあるし……パセリの代わりに余り物のクレソン使おうっと。
pm24:10
ただいま〜。
へとへとだけど、アクアパッザが待ってる……!
体力を振り絞ってコートを脱いで部屋着になって。
さてと。材料切って、ほおり込んで…
スープをふって、火をかけます。
pm24:20
5分待ったら、できちゃった!
実質、作業したのは5分もない程度。はやっ。
ニンニクとサバのいい香りがふわっとして、幸せな気分になってきた。
私が鍋をつくるとだいたい「ごった煮」みたいな見た目になっちゃうんだけど、これはちょっとおしゃれ風にできたかな。
見た目が綺麗だと食欲も気分もアガります。
ひと口食べると……
んまっ! こりゃたまんなーい!!
トマトとサバの相性がバツグン。ニンニクが効いてて疲れた身体に染みます。
小鍋でアクアパッザみたいな味ができるなんて、新鮮。
スープもおいしくてあったまる〜。
お酒好きはこれで一杯やるんだろうな。私はお酒が苦手なので、お茶と一緒にいただきました。
pm24:35
洗い物も少ないから楽チン。あとはお風呂はいっておやすみなさい。
あ〜おいしいものをサクッとつくって食べる充実感っていいな。しあわせ。
明日もがんばろう!
……という感じの小鍋生活を送っています。
私はおばあちゃんと二人暮らし。なので、忙しい日はこんな風にサクッと食べて、おばあちゃんと夕飯を食べる日は多めに鍋をつくって、翌日のお昼にまたあっためて食べる、なんてこともしてます。
この本、作り置きのコツも掲載されてるのがまたグッとくるポイントなんですよね〜。
『まいにち小鍋』には今回ご紹介したアクアパッザ風鍋だけでなく、他にも「豚肉と白菜のレモン鍋」や「豆腐とじゃこの海苔鍋」、「オイルサーヂィンのレモン鍋」に「油揚げときのこのとろろ昆布鍋」などなど、短時間でめちゃうまレシピが盛りだくさん。
「疲れて帰ってきた日もかんたんにおいしいお鍋がつくれる!」と、「本日、校了!」メンバーも愛用中です。
メンバーのあやこさんは先日、「豚バラこってりモツ鍋風」を作ったとのことで、感想を聞いちゃいました!
谷
勝手に余ってた卵も入れちゃいました。
いつも昆布だし+ポン酢の水炊き、というワンパターンでしたが、味噌ベースのスープは疲れた体にやさしくてほっこり。汁まで飲み干してしまいました…!
しかも、味にメリハリがあるから、お酒にもぴったり。ごはんがあったら、怖いくらいおかわりしてただろうな、ってくらいやみつきです。
同じ味で、材料をちょこちょこ変えて、3回くらいつくってます。
卵を入れるアレンジ、おいしそう……!
この本には、材料やトッピングを自分好みに変えやすいレシピが掲載されてるので、無限のバリエーションが作れるんです。
この本、簡単便利なレシピがたくさん載ってるだけじゃないんですよ。
忙しい人もサクッと今日つくるレシピを選べるように、シチュエーション別に5つの章立てがされています。
第1章 帰って10分でポッカポカ! 定番鍋
第2章 「家飲み」にぴったり! おつまみ鍋
第3章 ひと手間かけて激うま鍋
第4章 疲れたときに効く! 薬膳ヘルシー鍋
第5章 冷蔵庫がカラッポ! 即席コンビニ鍋
今回私は、それぞれの章のシチュエーションに当てはまる人が小鍋を作る場面を想像しながら、編集の田中泰さん(ダイヤモンド社)ディレクションの元、マンガを描きました。
実はラフの段階ではかわいい、丸っこいイラストだったんです。
ここから、オール世代に向けてじんわりほっとするような、ヘタウマ路線にシフトしていきました。
この本のおかげで、普段描かないようなテイストに挑戦できました。
なーんて、イラスト裏話も頭の隅っこに置きながら、おいしくてヘルシーでホッコリ幸せな「小鍋生活」を楽しんでみてくださいね〜!
アクアパッザ風鍋 レシピ
©高橋進(クラッカースタジオ)具材
・水煮の鯖缶(大きければ軽くほぐす):1缶(210g)
・オリーブ油:大さじ2
・にんにく(薄切り):1かけ
・パセリ(あらくちぎる):適宜
・ミニトマト(ヘタをとって、横半分に切る):6個スープ
・塩:小さじ1/3
・一味唐がらし:少々つくり方
1 フライパンにオリーブ油とにんにくを入れて中火にかけ、香りがたったらパセリを加える。
2 サバ缶を缶汁ごと入れ、ミニトマトを散らす。
3 スープをふって、弱火でふたをして3分蒸し煮にする。ワンポイント!
サバ缶の缶汁とトマト、オリーブ油で煮込まれたスープに、フランスパンをつけて食べるとおいしいです。
(Photo by 戸田江美)
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